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ルドルフとイッパイアッテナ

夏休み、低学年のうちは時間がたっぷりありますね。
長期休みこそ、普段は読めない、長編に挑戦するチャンスです。

『ルドルフとイッパイアッテナ』の主人公は、黒い子猫のルドルフ。
飼い主の元を離れ、知らない土地で迷子になってしまいました。
やがて、教養のある大人の野良猫・イッパイアッテナと出会って始まる、友情と冒険の物語。
児童文学の名作です。

自分も子どもの頃に読んだよ、という親世代も多いのではないでしょうか。
私も大好きだった作品です。

イッパイアッテナは、猫なのに、文字が読める。
そして、いろんな事を知っています。
頼りがいがあって、熱い心の、かっこいいイッパイアッテナのセリフが、すごく良いのです。

ルドルフに、「自分も文字が読めるようになるかな?」と問われて…

もちろんだ。読めるようになる。だけど、ちょっとやそっとの努力じゃだめだ。人間の子どもたちは、何年もかかって、何百もの字を練習するんだからな。

乱暴な言葉使いをしたルドルフに対して…

ことばを乱暴にしたり、下品にしたりするとな、しぜんに心も乱暴になったり、下品になってしまうもんだ。

字が読めるようになり、読めない猫をバカにしたルドルフに…

おまえ、このあいだの夜、字が読めないブッチーをからかっていただろう。ああいうことをしてはいけない。おれは、ああいうことをさせるために、お前に字を教えたんじゃないからな。ちょっとできるようになると、それをつかって、できないやつをばかにするなんて、最低のねこのすることだ。教養のあるねこのやるこっちゃねえ。

小学校で学びはじめたばかりの子どもに、伝えたいメッセージが散りばめられています。
それでいて、物語はドキドキワクワク、飽きさせません。

我が家では、小学校1年生の夏、「こんな厚い本、読めるかな?」と自信なさげでした。
そこで、親が読み聞かせる形で読みはじめました。
途中から面白くなってきて、自分で読んでみる、と読み始め、夢中で読了。

絵本ではない「本」が読めた!・・そんな自信をくれた一冊です。